你好。

今回は私が一番好きな映画、「グレイテスト・ショーマン」の感想文を記録したいと思います。

「グレイテスト・ショーマン」あらすじ…「地上で最も偉大なショーマン」と呼ばれた実在の興行師の半生を描いたミュージカル映画。貧しい家に生まれ育った主人公バーナムは、あらゆる「個性」を持った人達を集め誰も見たことのないショーを作りあげる…

「グレイテスト・ショーマン」(以下グレショ)はとても話題になった有名な映画ですね。私もこの映画が大好きです!

ざっくりストーリーを説明すると、主人公のバーナムは貧しい家に生まれ育ち、幼い頃から仲が良かった令嬢のチャリティと結婚し娘二人に恵まれるも裕福な暮らしができずにいた。

そこで新たな挑戦をすることに。

あらゆる個性を持ち、そのため蔑まれ日陰に暮らす人達を集めショーをする、サーカスのような物を始めます。

成功するも、バーナムのショーを嫌う者との衝突や、個性を奇異の目で見る者、バーナム自体の失敗によって様々な困難が押し寄せます。

全てを失ったと落胆するバーナムでしたが、彼にはショーを通して得た仲間と、愛する家族がいた。

再度立ち上がる彼と個性豊かな仲間達が辿りついたショーの形とは…

と言った感じ…。観たことがない人は少ないとは思いますが。

実在する人物をもとに作られた映画ですが、無知な私はバーナムのことを知りませんでした。

サーカスを初めてやった人?とか言いながら映画を観た記憶があります。

楽曲もあちこちで使われているから聞いたことある!と思う曲もちらほらありました。まず一番はじめに歌う曲からして「おっこれは有名な!」となりましたよ、初見ながら。

初めて観た時、ストーリーの進み方、テンポの良さに感動しました。曲と合わせて次々展開して行き、無理のない見せ方にしている演出が素晴らしいです。

この映画はシンプルながら幾つもの展開とテーマが織り込まれていますが、全体の時間で言うと短い映画ですよね。その中にあれだけのストーリーを詰め込めたのがすごい。

小さな可愛いプレゼントボックスの中にとびきりの宝石が入っているような感覚になりました。

序盤はバーナムの生い立ちと、ショーを始めるために仲間を集めるところが中心に描かれます。

ショーが始まるまで退屈する暇がなく、初めてのショーのシーンでは日陰に暮らしてきた者達の晴れ舞台とあってワクワクします。

ショーに出ていた人達も実在する人達なので、映画との違いを比べながら調べてみるのも面白いと思います。この映画はファンの方が熱心なイメージがあるので、詳しくまとめてくれている方がいると思います。ありがたいですね!私も見てみようかな。

ショーを始めて、どんどん客や仲間を増やしあらゆることに挑戦して行くバーナムですが、彼は貧しい家庭に生まれ蔑まれた過去があり、上流階級に憧れを持っているのがちょこちょこ描かれています。

主人公の彼も日陰に暮らしてきた人間の一人でもある訳ですね。

バーナムのこの「日陰」さは国や時代問わず共通する物だと思います。

そして憧れの上流階級とやらに踏みこんだ時の彼の少しの奢りと、成功の拡大を求める姿が個人的にとても男らしい考え方だなぁと。

それに引き換え妻のチャリティの小さな幸せを愛す姿勢は女性らしいなぁと。偏見に聞こえるかもしれないけど、どちらも家族を想っているけど男女の思想の違いが見え隠れしているように感じました。

序盤でバーナムとチャリティが踊るシーンで、暖かい家で豪華な食事を囲む家庭に目を向けるバーナムと、そんな彼の手を引きバーナムだけを見ているチャリティが印象的でした。

バーナムはチャリティのために裕福な家庭で彼女を幸せにするのが憧れで、チャリティは裕福な暮らしを捨ててもバーナムと一緒なら幸せと思っていることが窺えるシーンだと勝手に思っています。

そして上流階級と言えば、フィリップにも注目しました。かっこよくて!

イケメンと名高いザック・エフロン!なるほどかっこいい。

彼を仲間に誘うシーンの歌とパフォーマンス(バーのシーン)が大好きです。

ジェニー・リンドも驚きの綺麗さです。

ジェニー・リンドと聞いた時、アンデルセンと交流があった歌手の人?と思いました。無知でも楽しめたから大丈夫。

主要キャラクター達はそれぞれ歌う訳ですが、どの曲もとても素晴らしくて素敵でした。

とくに印象的だったのが、
「ザ・グレイテスト・ショー」「ディス・イズ・ミー」「リライト・ザ・スターズ」の三曲です。

グレショはバーナムの物語であり、日陰に生きてきた者達全員の物語です。

ザ・グレイテスト・ショーはバーナムが成し遂げたこと、伝えたいことが詰め込まれた作品の先頭に立つ代表的な曲だと思うので、最初と最後に歌う演出は素敵でした。

そしてこの映画にはいくつかテーマがあると書きましたが、最もパワフルに描かれているテーマとして、蔑まれてきた者達が自分を卑下することをやめ、自信を持ち人権を主張し居場所を見つける強さを得ることだと思います。

この事を歌った曲がディス・イズ・ミーです。この曲は全体素晴らしいけど、やはり映画を観てこそ真に染みる一曲だと思う。

決意をして扉を開けた先に降り注ぐ冷たい視線に怖くなるレティの手を握るチャールズ、何回観てもじわっときます。彼の歌はCDには収録されなかったの…かな?残念です。

時代的な事もありますが、この作品の中で描かれる差別と言うのは日本ではそこまでないかなと思う物もあります。だからこそ、日本では作れない作品だと思う。

でもディス・イズ・ミーは誰しも勇気をもらえるはず!キアラ・セトルさんの歌唱は感動物です。

最後はリライト・ザ・スターズ。

グレショでは居場所がなかった者達が家族と居場所を見つける、人権と自信を取り戻すと書きましたが、あとひとつ。愛もテーマに含まれていると感じます。

上流階級で裕福に生きてきたフィリップと、差別されて生きてきたアンの恋を歌ったこの曲は個人的に重要でグッときました。

ディス・イズ・ミーと合わせてEDに使用されているのが嬉しい。

そしてリライト・ザ・スターズで感動したのはパフォーマンスでした。

アンが得意とするショーの用具が効果的に使われ、二人の差を表現しているところも、ロマンチックに見えるところも、そもそも身体的な演出がすごい。

アンがロープを使って横向きにグルグル降りてくる姿に思わず「ヒェ〜」と声が出ました。アンのアニメのようなスタイルにも驚きです。

そもそもグレショの大好きなところとして、楽曲シーンでの圧巻のパフォーマンスです。

私はミュージカルが大好きでよく観劇に行きますが、ミュージカル映画はミュージカルとは別物として観ていました。

何故なら、ミュージカルは心象表現を歌と踊りで魅せるパフォーマンスが感動するのに対し、ミュージカル映画でそのような物がそこまで多くないんですね、生意気な事を言うと。

映画なのですから、舞台ではできない表現をするのは正しい。簡単に言えば心象表現を映像に頼ってもいい訳です。

どんなシーンも映像にできてしまうのだからそれは正解だし綺麗な物です。しかし一歩間違うとただ歌ってちょっと踊るシーンがあるだけになってしまう。

「ミュージカル映画」だからそれでいいんです。正解も不正解もないです。ただ個人的な趣味として、それらは「ミュージカル」ではない。

そう思っていたので、グレショは楽曲シーンで大変感動しました。

とくにお気に入りなのが終盤の「フロム・ナウ・オン」のシーン。

全員がとんでもないテクニックで踊って魅せてくれます。

まさにミュージカル!グレイテスト・ショーマンは、まさしくミュージカル!

楽曲全てキャッチーだったりノリが良かったりするので、英語は全くわからない私でもなんとなく口ずさめるところも好きです。

出演者全員歌はもちろん踊りも素晴らしく、相当な練習もあったんじゃないかなと思います。

特典映像も逐一感動するので円盤買ってよかったなぁとしみじみ。

全体的な流れとして王道なので、幅広い層が楽しめる映画だと思います。

たまに爆音上映などで映画館で上映される事もあるので、観に行くのも楽しいんじゃないかな。

楽しくて、綺麗でグッときて、暖かさと勇気をくれる作品でした。

おすすめの一本です!

↓幕から飛び出すバーナム一行のような勢いで押していただけるとFENGが喜びの一回転をします。

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