チンプイ♪
今回は冨樫義博先生の漫画、「レベルE」の感想文を記録したいと思います。
「レベルE」あらすじ…地球人の知らない内に、地球には数百種類の異星人が暮らしている。天才的な頭脳と超一級の性格の悪さを持ったドグラ星の王子が、好奇心から地球に降り立ち、様々なトラブルを起こす。
あらすじがてんで上手く書けないのが毎度の悩みです。
さておき、レベルEはとても好きな漫画の一つです。冨樫先生の作品はどれも面白いのですが、この作品は冨樫先生のなんとも言えないブラックな所が色濃く出ていると言うか、ブラックさしかないと言うか、異色でとても面白いと思う。
連載当時は私はまだ自我も芽生えていない頃じゃないかな？読んだのは高校生になってからでした。
アニメも放送していますよね。忠実に作られていて素晴らしかったです。
この作品では絵柄がリアルよりだから、少年漫画と言うより青年漫画みたいですよね。内容的にも。
一話から三話までの展開は読んだ当時びっくりしました。予想の斜め上でした。全体を通していや〜頭がいいなぁと、驚愕しましたよ。
個人的に好きなのは、四話！
「好きな子を食べたくなるんだ…」と言うあの話です。
ダークでじわじわ怖いのにちょっと切なくて、読み切りみたいで面白い！
「食べちゃいたいくらい好き」なんて表現があるけど、実際食べてしまうとなるとああも悲しいのか。生物的欲求がホラーになっている感じ。食べ方も「あっそんな丸々食べるんですね〜」と。
アニメでは催眠術をかけられた弟の語り方が緊迫感ありましたが、漫画だと淡々としているように感じてちょっと怖いです。
絵面を見るに、ベタ塗るの大変だったろうに…クラフトさん達…。
異星人と地球人との闇を感じる話ですごく好き。こう言う話もっと読みたいな〜。王子が漫画家になったら私は夢中で読んでいたことでしょう。
10話も好き！異種喰いのマクバク族の話ですね。
これは少年漫画なのか？と思うような独特な話だけど、設定や展開が異色で最後どうなるのかハラハラしました。
マクバク族の女王…女王と言うのがまた納得と言うか…。雄しかいない種族だったらああ言う思考にはならないかもと思っちゃいます。考え方によっては可愛い種族かもしれませんね。
カラーレンジャーもこのブラックユーモアな世界で唯一ほのぼのとしていて良いですよね。完全巻き込まれていますが。
アニメでは赤川くん、とても面白くて好きでした。ああ言う若干の鬱陶しさを持つ子っていますよね笑
王子の新婚旅行の話も衝撃的でした。
私は虫が大嫌いなのであの状況になったら即くたばってると思います。
生理的な嫌悪感と恐怖が描かれた一本ですね。色んな生物がいるなぁ。
レベルEは大人向けの、結構ダークな作品だと思うけど、ギャグがめちゃくちゃ面白く感じます。ブラックジョークとか好きな人ほど笑えそう。
王子の性格も「よくこんな思考思いつくよな」と感心しますが、冨樫先生の作品で毎度思うのは、ものすごいクズだなと思う人間が出てくるところです。
人魚の話に出てくる人間とかね。
そんな大人が地位や権力を持っているあたりもリアルと言うか。ゴンや遊助だったらそんな奴らぶっ飛ばしてくれそうですが、レベルEは自滅してるイメージ。
色々な意味で恐ろしい人間が平然と暮らし、生きて行ってる様がうわっと思う。しかも沢山いるんだな〜そう言う人間が。
冨樫先生はそんな汚い人間を描くのが上手い。良い意味で。
全体的にほんとに怖い話はないんだけど、ホラーや異色短編を読むように展開が気になってハラハラ読んじゃう作品です。
ほぼほぼ最後の展開に驚く内容でまさに天才的頭脳に、予想の斜め上を行かれる感じ！
とても面白いので、おすすめ漫画を訊かれた時は結構すすめています。
ちょっと変わった話が好きな方には特におすすめ。
アニメは原作通りで綺麗だし、アニメの方を観てもいいかも。
私は冨樫先生が描く女の子が大好きなので、漫画の方では（レベルEではリアルめな絵柄ですが）女の子の可愛さにも注目してほしい！
個人的に冨樫先生は「瞳のアップだけで本を買う価値がある！」と思うほど可愛い瞳を描く漫画家さんです。そう思える漫画家さんは何名かいますが、魅力のある瞳を描く漫画家さんは最強だと思います。
絵柄も大好きで、ストーリーもめちゃくちゃ面白くて、さすがとしか言えません。
未読の方はぜひ読んでみてほしい！
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